平成28年 熊本地震被災地支援競輪 第32回共同通信社杯

9月16日(金)〜19日(月・祝)＜富山競輪場＞

リオ五輪出場組らが登場!GⅡ・共同通信社杯が開幕

　開催時期がこれまでの4月から9月に移動となった共同通信社杯。オールスター競輪開催の松戸競輪場と同様、333メートル短走路での勝負だけに、後手を踏んだら巻き返しは厳しい。先手争いが激化することは間違いないだろう。今年のGⅠタイトル獲得者でリオ五輪出場の渡邉一成(福島)、中川誠一郎(熊本)らもビッグ戦線に戻ってくるだけにどんな走りを披露するか楽しみだ。
　今年は地元地区で開催されるビッグレースが多く、それをうまくモチベーション維持に繋げられているのは中部勢。コンスタントにビッグ決勝に勝ち上がっている実績からも選手層の厚さが伺える。サマーナイトフェスティバルを制した浅井康太(三重)を筆頭に、盤石の布陣で他勢を迎え撃つ。
　新田祐大(福島)や渡邉一成といった強力な自力型を有する北日本勢の台頭も十分。特に新田の安定感は特筆すべきレベルにあり、追い込み陣さえしっかり勝ち上がれば、強力なラインが形成される。
　武田豊樹(茨城)、平原康多(埼玉)の関東ゴールデンコンビがようやくビッグ決勝の大舞台に帰ってきた。そのサマーナイト決勝では惜しくも2着に終わった武田だが、この2人が元気になれば、神山雄一郎(栃木)らベテラン勢もまだまだしぶとさを発揮する。
　南関勢は目立ったヒットがない近況だが、郡司浩平(神奈川)のGⅠ初優出は、他の自力型選手の発奮材料になったに違いない。自力型の頑張り次第では、渡邉晴智(静岡)ら追い込み勢も浮上してくる。
近畿の総大将・村上義弘(京都)は高いレベルでの成績を残しているが、孤軍奮闘のレースが多く、安心して前を任せられる機動型の勝ち上がりを待つ状態か。脇本雄太(福井)がリオ五輪を終え、競走に戻ってくるのはプラス材料になる。
　中四国勢のエース・原田研太朗(徳島)はどうも波に乗れない。今年前半に比べ、勝負所での迷いがあるのか積極性に欠けるレースが多い。思い切りよく仕掛けたほうが好結果を生みそうなものだが…。
　中川誠一郎がダービーのタイトルを持ち帰ったことで意気が揚がる九州勢にも注目。九州唯一のS級S班園田匠(福岡)も宇都宮記念制覇だけでは寂しい。混戦になればなるほど間隙を突いた伸び脚を見せてくれよう。
　スピードチャンネルは全レースを実況生中継、お楽しみに。
■今月のGⅢ:記念競輪 S級のトップ選手を集め、全国の各競輪場で年に1回(4日間)開催される記念競輪。GⅠ・GⅡへ出場するためには記念競輪で安定した成績をあげることが不可欠であり、特別競輪にも見劣りしない熱戦が繰り広げられる。1年間を通じて繰り広げられる競輪ドラマを、スピードチャンネルで満喫しよう!

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